2013年3月15日金曜日

春の寒く晴れた朝

朝から電話が鳴った。
実家からだった。
また母の容態が悪くなったのかとおそるおそる電話をとったら、
父が、「クッキーが亡くなったよ」と。

推定16歳。
今から15年前、隣のおばちゃんが、”捨てられていた犬がいて、うちでは飼えないからどうか”と話を持ってきてくれたのだ。 

初めてうちに来た日はただ怯えていて、声を発することもなく、ソファの隅でまるくなっていた。
日が経つにつれ徐々に家族にも打ち解けていき、車に乗ってどこにでも一緒に行った。
とてもおとなしく、とても賢い子だった。

散歩が大好き。でも雨が嫌い玄関を出て雨が降ってると、行くのを躊躇する。
小雨の中外に出ると、私の傘に一緒に入ってきていた。

おなかを撫でられるのが好きで、やめると前足でポンポンと腕をたたいて催促してくる。 

人が食べてるものが大好きだった。

母が最初に入院した時は、クッキーもご飯が喉を通らなくて病院に連れて行った。


私が一緒に暮らした日々は4,5年だったけど、今思い返すと、あの頃はみんな若かったな。 
みんな元気で、キラキラしてた日々を思い出した。 
最近では目も白くなり、耳もほとんど聞こえなかったし、触れるとビクッとするので撫でるのを躊躇していた。

先週帰った時も声をかけただけだった。
撫でておけばよかった。

2日前は母の誕生日だった。母が誕生日を迎えるのを見届けてくれたのかな。

 







クッキーありがとう。
いろいろ、ありがとう。

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